ラクティスのホイールを少しカッコよくしたい。でも、社外ホイールを新品で購入すると、それなりにお金もかかります。
そんなときに気になるのが、他車種の純正ホイールを流用する方法です。
今回試してみたのは、スバルBRZの純正16インチアルミホイール。
ラクティスとBRZは、どちらも5穴・PCD100・16インチという共通点があります。
「これならラクティスにそのまま付くんじゃない?」
そう思って、実際に120系ラクティスへBRZ純正16インチホイールを装着してみました。
ところが、実際に取り付けてみると、思わぬところで問題が発生。
ブレーキキャリパーにホイールが干渉してしまったのです。
そこで3mm、5mm、さらに6mmとスペーサーを試してみることに。
すると、ブレーキ干渉は解消できたものの、今度はホイールナットの掛かりが浅くなるという別の問題が出てきました。
さらに、ホイールを外側へ出したことでフェンダーからの突出も気になる状態に。
この記事では、120系ラクティスにBRZ純正16インチホイールを実際に合わせた結果をもとに、PCDやハブ径などのスペック比較から、ブレーキキャリパーとの干渉、スペーサーを入れた結果、ホイールナットの掛かりまで詳しく紹介します。
結論から言うと、BRZ純正16インチの流用はおすすめしません
先に結論をお伝えすると、今回検証した120系ラクティスでは、BRZ純正16インチホイールをスペーサーなしで装着することはできませんでした。
3mmスペーサーではまだ干渉が残り、5mmで干渉は解消しました。
さらに6mmまでスペーサーを入れると装着自体はできましたが、今度はホイールナットの掛かりが浅くなり、フェンダーからの突出も気になる状態になりました。
つまり、単純に「PCDが同じだから付く」という話ではありません。
物理的に取り付けられることと、安全に使用できることは別問題です。
今回のラクティスでは、無理にBRZホイールを流用するメリットは少ないと判断し、最終的には純正サイズのタイヤ・ホイールを使うことにしました。
ラクティスにBRZ純正16インチホイールを流用するとは?
今回のテーマは、スバルBRZから取り外した純正16インチアルミホイールを、120系ラクティスに装着して使用できるのかというものです。
ラクティス純正ホイールから別のホイールへ交換したい場合、社外品を購入する方法が一般的ですが、他車種の純正アルミを中古などで安く入手できれば、費用を抑えながら見た目を変えられる可能性があります。
そこで知り合いから「スバルBRZの16インチ純正ホイールがあるけど、使ってみる?」と声をかけてもらったのが今回のきっかけでした。
昔はこれでもかというくらい車をいじっていたのですが、ラクティスを購入してからは、できるだけ快適な純正状態で乗りたいと思うようになっていました。
ラクティスは乗り心地もいいし、静かです。
しかも現在履いているのは純正の鉄チンホイール。
タイヤもそろそろ減ってきたので、どうせ交換するならホイールも少し変えてみようかと思ったわけです。
そこで、今回は実際にBRZ純正16インチホイールを1本借りて、ラクティスに装着できるのか試してみることにしました。
ラクティスとBRZ純正16インチのホイールサイズを比較
まずは、ラクティスとBRZのホイールスペックを比較してみます。
| 項目 | トヨタ・ラクティス(120系) | スバル・BRZ純正16インチ |
|---|---|---|
| タイヤサイズ | 175/60R16 | 205/55R16 |
| ホイールサイズ | 16インチ 5.5J | 16インチ 6.5J |
| インセット | +39 | +48 |
| PCD | 100mm | 100mm |
| 穴数 | 5穴 | 5穴 |
| ハブ径 | 54mm | 56mm |
こうして比較してみると、ラクティスとBRZには共通している部分があります。
どちらも16インチで5穴、PCDも100mmです。
さらにBRZ純正ホイールは6.5J、インセット+48。
ラクティス純正の5.5J・+39と比較すると、数字だけを見ればBRZホイールはラクティスのフェンダーより内側へ入る方向になります。
「これなら普通に付くんじゃない?」そう考えてしまいますよね。
実際、私もそう思いました。
ラクティスとBRZはピッチも100、5穴、そして16インチ。
さらにハブ径についても、BRZ側のほうが大きいため、ラクティスのハブに対して物理的に入らないという問題ではありません。
スペックだけを見れば、かなり期待できそうな組み合わせです。
ところが、実際に車へ取り付けてみると、思わぬ問題が発生しました。

実際にBRZ純正16インチをラクティスへ装着してみた
ということで、借りてきたBRZ純正16インチホイールをラクティスへ取り付けてみます。
ラクティスの鉄チンホイールは5.5J、インセット+39。
一方、BRZの純正16インチは6.5J、インセット+48です。
そのまま取り付けることができれば、計算上はラクティスのフェンダーより内側へ入る方向になるので、フェンダーからの突出については問題なさそうです。
「これは意外といけるかもしれない」そう思いながらホイールを取り付けてみたのですが……。
【トラブル発生】BRZホイールがブレーキキャリパーに干渉

ホイールを取り付けて、タイヤを回してみます。
すると……。え!?マジか!!!
なんと、ラクティスのブレーキキャリパーにBRZの純正ホイールが干渉してしまいました。
「え~~、まじか~~~!!」思わず声が出るくらいの結果です。
PCDも合っている。
穴数も合っている。
インチも同じ。
インセットを見ても大きく問題がありそうには思えない。
それでも、実際にはホイールの内側とブレーキキャリパーのクリアランスが足りませんでした。
ここが今回の検証で一番重要なポイントです。
ホイール流用は、PCDやインセットなどの数字だけでは判断できません。
実際に装着したとき、ホイールの内側とブレーキキャリパーが接触しないだけのクリアランスが確保できるか確認する必要があります。
ブレーキ干渉を解消するためにスペーサーを試してみる
ホイールとブレーキキャリパーが干渉しているなら、ホイールを少し外側へ出せばクリアランスを確保できるはず。
そこで試してみることにしたのがホイールスペーサーです。
遊び車ではスペーサーを使うこともありますが、今回のラクティスは普段の街乗りや遠出に使っている車。
できればスペーサーを使わず、普通にホイールを装着したかったところです。
とはいえ、せっかく借りたBRZ純正ホイール。
「何mm出せば干渉がなくなるのか?」ここまで来たら確認してみたくなります。
3mmスペーサーではまだブレーキに干渉
まずは3mmのスペーサーを入れてみます。
ホイールを取り付け、タイヤを回して確認。
すると……。まだ干渉します。
3mm程度では、ラクティスのブレーキキャリパーとBRZ純正ホイールのクリアランスを十分に確保できませんでした。
そこで、次は5mmのスペーサーを試してみます。
5mmスペーサーでようやく干渉がなくなった
5mmのスペーサーを入れて、もう一度ホイールを装着。
今度はタイヤを回しても、ブレーキキャリパーとの干渉はなくなりました。
「おお!これならいけるか?」と思ったのですが、よく確認してみると、別の問題が気になります。
ホイールとブレーキキャリパーの隙間が、かなりギリギリです。
干渉していないとはいえ、隙間がほとんど確認できないくらいの状態。
もちろん実際には接触していないとしても、普段乗りする車でこの状態は気持ちよくありません。
段差を乗り越えたとき、ブレーキ周辺が動いたとき、何らかの条件が変わったとき……。
そう考えると、個人的には「これで安心して乗れる」とは思えませんでした。
6mmスペーサーなら装着できる?しかし別の問題が発生
そこで、さらに1mm増やして6mmのスペーサーを入れてみます。
すると、ブレーキキャリパーとホイールの干渉は回避できました。
つまり、今回の検証では6mm程度までホイールを外側へ出すことで、BRZ純正16インチホイールをラクティスへ物理的に取り付けることはできました。
「じゃあ、6mmで解決じゃん!」……とはいきませんでした。
ここで、さらに気になる問題が出てきたのです。
6mmスペーサーで今度はホイールナットの掛かりが浅い
6mmまでスペーサーを入れて、BRZホイールを取り付ける。
今度はブレーキキャリパーには干渉しません。
ところが、ホイールナットを締めてみると……。
ナットの掛かりが浅い。
これがかなり怖い。
スペーサーによってホイールが外側へ移動した分だけ、車両側のハブボルトにナットが掛かる量も少なくなります。
見た目としてはホイールが取り付けられていても、ナットが十分に掛かっている状態とは言えません。
これは「とりあえず付いたからOK」という話ではありません。
むしろ、ここまで来ると無理に装着するべきではないと判断しました。
ホイールナットの掛かりが浅い状態は避けたい
ホイールを固定するナットは、ただ付いていればいいわけではありません。
十分なねじの掛かりを確保して、適切な方法で締め付けることが重要です。
今回のようにスペーサーを厚くしてホイールを外側へ出していくと、その分だけハブボルトに対するナットの掛かりが減っていきます。
もちろん、スペーサーを使用すること自体が必ず危険という意味ではありません。
しかし、今回の組み合わせでは、
ブレーキ干渉を解消するためにスペーサーを入れる
↓
ホイールを外側へ出す
↓
ナットの掛かりが浅くなる
という別の問題が発生しました。
「キャリパーに当たらなくなったから完成!」ではないんですね。
ホイール流用では、取り付け後の固定状態まで確認する必要があります。
さらにフェンダーからの突出も気になる

そして、6mmスペーサーを入れてホイールを外側へ出すと、もう一つ気になるところがあります。
フェンダーからタイヤが外側へ出ているように見える。
もともとはBRZ純正ホイールのインセット+48によって内側へ入る方向でした。
ところが、スペーサーを入れてホイール全体を外側へ移動させることで、今度はフェンダー側との位置関係が変わってきます。
車検や保安基準への適合については、単純に「何mmスペーサーならOK」と決められるものではありません。
実際の車両状態やタイヤ・ホイールの位置関係などを確認する必要があります。
今回のラクティスでは、6mmスペーサーを入れた状態を見て、個人的にはフェンダーからの突出も気になりました。
普段乗りするラクティスで、わざわざこの状態にしてまでBRZ純正ホイールを使う必要はないと判断しました。
ラクティスにBRZ純正ホイールをおすすめできない理由
今回の検証で分かったことを整理すると、BRZ純正16インチホイールは、PCDや穴数がラクティスと共通しているため、一見すると流用できそうです。
しかし、実際にはスペーサーなしでブレーキキャリパーに干渉しました。
3mmでは干渉が残り、5mmで干渉は解消したものの、キャリパーとのクリアランスはかなり厳しい状態。
6mmまで出せば物理的には装着できましたが、今度はホイールナットの掛かりが浅くなり、さらにフェンダーからの突出も気になる状態になりました。
つまり、「付くかどうか」だけなら工夫することで取り付けられる可能性はあります。
しかし、普段から安心して乗るラクティスに使うことを考えると、そこまでして流用するメリットはありません。
ラクティスのホイール流用はPCDだけで判断しない
今回の検証で一番伝えたいのがここです。
ホイールを他車種から流用するとき、「PCD100の5穴だから大丈夫」と考えてしまいがちです。
しかし、実際にはPCDだけでなく、ホイールのリム幅やインセット、ハブ径、ブレーキキャリパーとのクリアランスなど、いくつもの条件があります。
さらに、スペーサーを使用するのであれば、ホイールナットの掛かりやフェンダーからの突出についても確認が必要です。
今回のBRZホイールがまさにその典型でした。
数字上では装着できそうでも、実際に取り付けると干渉する。
だからこそ、他車種の純正ホイール流用は、実車での確認が非常に重要だと感じました。
ラクティスでホイールを選ぶときに確認したいポイント
ラクティスに別のホイールを装着したい場合は、PCDや穴数だけでなく、まずホイールサイズ全体を確認することが大切です。
特にリム幅とインセットは、ホイールが車体の内側・外側のどちらへ移動するのかに関係します。
さらに、同じ16インチでもホイールの形状によっては、スポークやリムの内側がブレーキキャリパーに干渉する場合があります。
そのため、スペック表だけで「絶対に装着できる」と判断するのではなく、実際の車両・ブレーキ仕様・ホイール形状まで確認したほうが安心です。
また、タイヤサイズについても確認が必要です。
今回のラクティス純正サイズは175/60R16、BRZ純正16インチ側は205/55R16でした。
同じ16インチでもタイヤ幅や外径が異なるため、ホイールだけでなくタイヤまで含めて考える必要があります。
BRZホイールではなく、ラクティス純正サイズを選ぶのもアリ
結局、今回の私はBRZ純正ホイールの流用を断念しました。
せっかく「ちょっとカッコよくしてみようかな」と思ったのですが、普段乗りする車でブレーキ干渉やスペーサー、ナットの掛かりを気にしながら乗るのは、やっぱり嫌なんですよね。
車検も近かったので、最終的にはラクティス純正装着サイズの175/60R16タイヤを選ぶことにしました。
やっぱり純正サイズは安心感があります。
タイヤ代も比較的抑えやすいですし、乗り心地や静粛性を重視するラクティスなら、無理にホイールを変えなくても十分だと思います。
実際にラクティスでグッドイヤーLS EXEへ交換したレビューもありますので、純正サイズのタイヤ交換を考えている方はこちらも参考にしてください。
関連記事:ラクティスのタイヤ交換レビュー|グッドイヤーLS EXEの燃費と乗り心地
ラクティスのインチダウンも選択肢
「せっかくタイヤを交換するなら、ホイールも変えたい」という場合は、BRZ純正ホイールを無理に流用するのではなく、ラクティスに適合するホイールを選ぶ方法があります。
また、15インチへのインチダウンを検討するのも一つの方法です。
実際に120系ラクティスへ15インチホイールを装着した検証記事では、タイヤ・ホイールサイズや干渉、フェンダーとの位置関係などを確認しています。
今回のBRZホイール流用とは違った方向からラクティスの足回りを考えたい方は、こちらも参考にしてみてください。
関連記事:ラクティス120系のインチダウン検証!15インチホイールの適合サイズを紹介
ラクティスにBRZ純正16インチホイールを流用するときのQ&A
Q. BRZ純正16インチホイールはラクティスにそのまま付く?
今回の120系ラクティスで実際に装着したところ、スペーサーなしではブレーキキャリパーに干渉しました。そのため、今回検証した組み合わせでは「そのまま装着できる」とは言えません。
Q. PCD100・5穴なら装着できるのでは?
PCDと穴数が一致していることは重要ですが、それだけではホイールの適合は判断できません。
今回のようにPCD100・5穴でも、実際にはブレーキキャリパーに干渉するケースがあります。
Q. 3mmスペーサーなら大丈夫?
今回の検証では、3mmスペーサーではブレーキキャリパーへの干渉が残りました。
Q. 5mmスペーサーなら使える?
今回の検証では5mmで干渉は解消しました。
ただし、キャリパーとのクリアランスがかなり厳しい状態だったため、普段乗り用として安心して使用できるとは判断しませんでした。
Q. 6mmスペーサーなら装着できる?
今回の車両では6mmまで出すことで物理的な干渉は回避できました。
しかし、ホイールナットの掛かりが浅くなり、フェンダーからの突出も気になる状態になったため、最終的には使用を断念しました。
Q. BRZ純正16インチにラクティス純正の175/60R16を組めばいい?
ホイールにタイヤを組み合わせる場合は、タイヤサイズだけでなくホイール幅や適合リム幅なども確認する必要があります。
今回の記事の検証では、BRZ純正ホイールをラクティスへ流用すること自体をおすすめしていません。
Q. ラクティスのホイールを選ぶときに一番大切なことは?
PCDだけで判断せず、リム幅、インセット、ハブ径、ブレーキキャリパーとのクリアランス、タイヤサイズ、ホイールナットの適合、フェンダーからの突出まで総合的に確認することです。
ラクティスの足回り・タイヤ関連のおすすめ記事
ラクティスのホイールやタイヤについて、実際に交換・装着して検証した記事も紹介しています。
まず、今回のBRZとは別に、スバルトレジアの純正アルミホイールをラクティスへ流用した記事があります。
「他車種の純正ホイールを流用したい」という方はこちらも参考にしてください。
また、インチダウンを考えている方には、120系ラクティスへ15インチホイールを装着した検証記事がおすすめです。
「16インチにこだわらず、タイヤ代を抑えたい」という方は、こちらの記事もぜひ。
そして、今回の最終的な結論でもある175/60R16のタイヤ交換については、実際にグッドイヤーLS EXEへ交換したレビューがあります。
純正サイズのままタイヤを交換したい方はこちら。
→ ラクティスのタイヤ交換レビュー|グッドイヤーLS EXE
DIYでタイヤ交換をする方なら、スタッドレスタイヤ交換の記事も参考になります。
さらに、タイヤの片減りやアライメントが気になる場合は、キャンバー調整についての記事もあります。
まとめ|ラクティスへのBRZ純正16インチ流用はおすすめしない
今回は、スバルBRZの純正16インチホイールを120系ラクティスへ流用できるのか、実際にホイールを借りて装着してみました。
ラクティスとBRZは、どちらも5穴・PCD100・16インチという共通点があります。
そのため、最初は「これは普通に付くんじゃない?」と思っていました。
ところが、実際に装着してみると、BRZ純正ホイールがラクティスのブレーキキャリパーに干渉。
3mmスペーサーでは干渉が残り、5mmでようやく干渉がなくなりました。しかし、5mmではキャリパーとの隙間がかなり狭く、さらに6mmまでスペーサーを入れると、今度はホイールナットの掛かりが浅くなるという問題が発生しました。
さらにホイールを外側へ出したことで、フェンダーからの突出も気になる状態になりました。
この結果から、今回の120系ラクティスについては、
BRZ純正16インチホイールは、無理に流用しないほうがいいという結論になりました。
もちろん、車両やホイールの仕様によって適合条件が変わる可能性はあります。
しかし少なくとも今回実際に検証したラクティスでは、PCDや穴数が合っているだけでは装着できませんでした。
他車種のホイールを流用するときは、PCDだけでなく、インセット、リム幅、ハブ径、ブレーキキャリパーとのクリアランス、ナットの掛かり、フェンダーからの突出まで確認することが大切です。
結局、私はBRZホイールの流用を断念。
これからもラクティスは純正ホイールで乗っていこうと思います。
やっぱり、快適に乗る車は純正が一番。
でも、こうやってちょっと作業してみると、昔の「車いじりたい病」がまた出てきそうなんですよね(笑)
ラクティスはまだまだ乗るつもりなので、これからもタイヤ交換や足回りなど、実際に試したことを紹介していきたいと思います。

