ラクティスに乗り始めて早い段階で、スピーカーとツイーターを取り付けました。
それから数年。
スピーカー交換だけでも音はかなり変わりましたが、もう少し車内で音楽を気持ちよく聴けるようにしたいと思い、今度はドアのデッドニングに挑戦することにしました。
デッドニングというと、専門店で施工してもらうイメージがありますが、必要な材料と工具を用意すればDIYでも施工できます。
そこで今回は、私の120系ラクティスを使って、フロントドアとリアドアの4枚を実際にデッドニングした手順を紹介します。
ブチルゴムの除去から、制振シート・吸音材の貼り付け、インナーパネルの処理まで、実際の作業写真とともに詳しくまとめました。
そして一番気になるのが、「デッドニングすると、本当に音は変わるの?」というところですよね。
結論から言うと、私の場合はかなり変化を感じました。
特に低音のメリハリやボーカルの聞き取りやすさが向上し、フロントだけでなくリアドアまで施工すると車内全体で音楽を楽しみやすくなりました。
さらに、ドアを閉めたときの音や走行中の車内の印象にも変化を感じています。
この記事では、そんなラクティスのデッドニングDIYを、施工前から施工後まで順番に紹介します。
デッドニングとは?車のドアを施工すると何が変わる?
デッドニングとは、車のドアなどに制振材や吸音材を施工し、スピーカーの音をより効率よく鳴らせるようにする作業です。
車のドアはスピーカーを取り付けるための箱として使われていますが、スピーカーから音が出るとドアの鉄板も一緒に振動します。この振動が大きいと、音がぼやけたり、ビビリ音が発生したりすることがあります。そこでドアの鉄板に制振材を貼り、不要な振動を抑えます。
さらに、ドア内部に吸音材を施工したり、インナーパネルの大きな開口部を塞いだりすることで、スピーカーの音をより効率的に車内へ届けることを狙います。
ただし、デッドニングは「材料を大量に貼れば貼るほど音が良くなる」という単純なものではありません。
車種やスピーカー、施工方法によって結果は変わります。
今回紹介するのは、あくまで120系ラクティスに私がDIY施工して実際に感じた結果です。
ラクティスのデッドニングDIY|施工前に準備したもの
今回、施工したのはトヨタ・ラクティス120系です。
フロントドア左右とリアドア左右の合計4枚を施工しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | トヨタ・ラクティス 120系 |
| 施工場所 | フロントドア左右・リアドア左右 |
| 使用キット | エーモン Aodea デッドニングキット |
| 使用数 | ドア2枚用×2セット |
| 主な施工内容 | 制振・吸音・インナーパネル処理 |
| 必要工具 | 内張り剥がし・プラスドライバー・ヘラなど |
| 下地処理 | ペイントうすめ液・パーツクリーナー |
| 作業時間 | フロント約5時間、リアを含め合計約8時間 |
| 材料費 | 約11,700円 |
| 作業工賃 | DIYのため0円 |
※使用した材料や価格は当時の購入価格です。現在は商品や価格が変更されている場合があります。
今回使用した「エーモン・デッドニングキット」を選んだ理由
今回はフロントドアとリアドアの4枚を施工するため、ドア2枚用のデッドニングキットを2セット用意しました。

まず気になったのが、デッドニングにかかる費用です。
カー用品店でドア2枚用の標準的なデッドニングキットを見てみると、当時は約1万円ほど。
自分で作業する予定だったので、材料費まで高額になると少し悩みます。
そこでネットショップで探してみると、比較的リーズナブルなキットを発見。
今回はフロントドアとリアドアの4枚を施工するため、同じデッドニングキットを2セット購入しました。
DIYなら作業工賃がかからないので、材料費だけでドア4枚を施工できるのは大きなメリットです。
【フロントドア編】ラクティスをデッドニングする手順
まずはフロントドアから施工します。
デッドニングでいきなり制振材を貼るわけではありません。
最初に内張りを外し、防水ビニールを取り除き、ブチルゴムを除去するという下準備があります。
実際に作業してみると、この下処理がかなり重要でした。
内張りを外してドア内部を確認

最初にドアの内張りを取り外します。
ドアノブ部分とウィンドウスイッチ周辺を確認するとネジがあるので、必要なネジを取り外します。
その後、内張り剥がしを使ってクリップを順番に外していきます。
力任せに引っ張るとクリップを破損する可能性があるため、内張り剥がしがあると作業しやすいです。
ドア内側に防水用のビニールがあるのでそれをはぎ取りますが、その前に開口部の型をマジックで型取りしておきましょう。ビニール外した後で段ボールなんかで型を取っても良いですよ。
防水ビニールを剥がす前に型取りしておく
ドア内部には防水用のビニールが貼られています。
このビニールを剥がす前に、開口部の形をマジックなどでマーキングしておきます。
後でインナーパネルの開口部を制振シートで塞ぐとき、この形が型紙として役立ちます。
ここは地味ですが、後の作業を楽にするためにやっておきたいポイントです。
デッドニングDIY最大の難関!ブチルゴムを除去する

防水ビニールを剥がすと、黒くベタベタしたブチルゴムが残ります。
これがデッドニングDIYで個人的に一番面倒だった作業です。
ブチルゴムは粘着力が強く、手や服に付着すると非常に厄介。
デッドニングキットにはブチル剥がし用のヘラが付属していたので、まずはヘラを使って大まかに除去します。
ペイントうすめ液でブチルゴムを除去してみた

私が実際に使って便利だったのがペイントうすめ液です。
ウエスに少量ずつ染み込ませ、残ったブチルゴムを柔らかくしながらヘラで除去していきました。
これを繰り返すことで、かなりきれいにブチルゴムを除去できます。
※溶剤を使用する場合は、製品の注意事項を確認し、十分に換気しながら作業してください。車両の塗装や樹脂部品への影響もあるため、目立たない場所で確認してから使用することをおすすめします。
制振シートを貼る前に「脱脂」を徹底する

ブチルゴムを取り除いたら、次は鉄板の清掃と脱脂です。
制振シートをしっかり密着させるためには、貼り付ける面の下地処理が重要です。
私はペイントうすめ液で汚れを落とした後、パーツクリーナーを使ってさらに脱脂しました。
作業した日は寒かったので、制振シートを貼る前にドライヤーで鉄板を軽く温めています。
特に冬場はシートが硬くなりやすいため、作業しにくい場合は貼り付ける場所を適度に温めると施工しやすくなります。
アウターパネルに制振シートを貼る

下地処理が終わったら、アウターパネル用の制振シートを貼っていきます。
最初にスピーカー背面付近から施工しました。
スピーカーから音が出ると、この周辺の鉄板も振動するため、まずは振動が大きい部分を確認しながら貼っていきます。
制振材はただ貼ればいいというものではなく、しっかり圧着することが重要です。
シートを貼ったら付属のヘラを使い、空気を抜きながら鉄板へ押し付けていきます。
この圧着作業は意外と力が必要でした。
この日は寒い日だったので貼り付ける場所をドライヤーで温めてから貼り付けていきます。
まずは、スピーカーの裏にアウターパネル用制振シート(黒)を貼り付けます。
インパクトビームは避けて貼るようにと説明書にはあります。

脱脂して、ドライヤーで鉄板を軽く温めて貼り付けてゴリゴリ圧着!!
これだけでも、結構な時間がかかりますよ。
作業的にもこの辺りが結構大変ですね。
スピーカー背面に吸音材を施工
制振シートの施工が終わったら、スピーカー背面に吸音材を貼ります。
スピーカー背面から出た音がドア内部で反射するため、その影響を抑えることを狙った施工です。
今回、スピーカー背面には別途購入した凹凸加工の吸音スポンジを使用しました。
実際にフロントドアを施工して音楽を聴いてみると、施工前との違いを感じることができました。

下記の写真がスピーカー背面に吸音スポンジを張り付けた時の写真です。
確かにこの部分はスピーカー裏からの音がドアの鉄板などに伝わり音割れやビビり音がすると思われるので、私的にはスピーカー裏の吸音スポンジは効果があると思います。

次は、「エーモン、デッドニングキット」に入っていた吸音材をスピーカー周りに重点的に貼り付けていきます。
スピーカー周辺のアウターパネル用制振シートに吸音スポンジを貼って行く感じです。
音が出るスピーカー周辺は音の反響や振動が多いので、重点的に行いました。

ここまで作業したら試しにドアを開け閉めしてみてください!
ドアの閉まる音が高級車みたいに「ドスン」といかにも重たそうな音がします。
鉄板の揺れが少なくなったのでドアの閉める音も変わりました!
ちょっと休憩にこのドアの感覚を体感すると作業の続きへのやりがいもあります。
インナーパネルの開口部を制振シートで塞ぐ
アウターパネル側の施工が終わったら、次はインナーパネルです。
ここではドア内部にある大きな開口部を制振シートで塞いでいきます。
この作業によってドア内部の空気が逃げる部分を減らし、スピーカーがより安定した状態で音を出せるようにすることを狙います。
最初に防水ビニールから型を取っておいたので、その形を少し大きめに切って使用します。

インナーパネル用制振シート(シルバー)を貼り付けていきましょう。
インナーパネル用制振シートの役目は、ドア内側の穴から音漏れやスピーカーから出る低音時に発生する空気の逃げ場を塞いでスピーカーからダイレクトに低音を引き出す役目があります。
始めの方に防水シートにマジックで型取りしてたので、それをちょっと大きめに切り、インナーパネル用制振シート(シルバー)を切りだします。
インナーパネル用制振シート(シルバー)は3枚あって余裕はありますが、大きな開口部の部分は左右上手に切り出さないと適当に切ると足らなくなりますので注意しながら作業しましょう。
余った分は後でいろいろ使うので捨てないように。
インナーパネル用制振シート(シルバー)を切り出してドアに貼り付けていきます。
しっかり、鉄板を脱脂してください。
配線部分は「サンドイッチ工法」で処理
ここで私が実際にやってみて良かったのが、配線やドアノブのケーブル周辺の処理です。
配線の上から単純にシートを貼るだけでは、どうしてもシートが浮いてしまいます。
そこで、配線の裏側にも小さく切った制振シートを貼り、その上から表側の制振シートを貼って挟み込むようにしました。
いわば「サンドイッチ」のような状態です。
これなら配線周辺の隙間をできるだけ減らしながら施工できます。

配線部分も同じようにサンドさせます、内側に貼るシートは余ったシートを切って割と大きめに貼ると作業しやすいです。そして、表側にインナーパネル用制振シートを貼って穴を埋めていきます。
段差の部分もしっかり圧着して貼り付けていきます。
小さな穴も埋めていき、インナーパネル用制振シートに筋を入れ最後に内貼りのビビリを抑える振動シートをドア上部に貼り付けてひとまずはこんな感じです。
大きな開口部は筋を入れてパフパフを防ぐ

大きな開口部にシートを貼る場合、そのままだとシートの面積が大きくなります。
そこで、シートに筋を入れて補強します。
これだけでもシートが音の振動で大きく動くのを抑えやすくなります。
最後に小さな穴や振動の大きい部分も処理していきます。
余った制振シートは振動の大きい場所へ

ここから、余ったインナーパネル用制振シートと付属のインナーパネル用制振シートを使って振動の多い所に貼り増ししていきます。
音楽のボリュームをちょっと高めにして音を鳴らして振動がある部分にインナーパネル用制振シートを貼り付けていきます。
貼り増ししていく段階でも、低音に変化があるのでシートが余ると貼り増しした方がいいですよ。
特に、スピーカー周りとか効果的です。
これで、デットニング施工は終了になります。
フロントドアをデッドニングした結果
フロントドアの施工には、約5時間かかりました。
作業自体は難しいものではありませんが、ブチルゴムの除去や脱脂、制振シートの位置決め、圧着などを丁寧に行うと、思っていた以上に時間がかかります。
しかし、施工後にドアを閉めてみると、明らかに感触が違います。
施工前よりも「ドスン」と重量感のある音になりました。
そして一番楽しみだったのが音質です。
実際に音楽を聴いてみると、低音のメリハリが分かりやすくなったと感じました。
ベースラインも聞き取りやすくなり、ボーカルも以前よりはっきり聞こえます。
もともと高音寄りに感じていたスピーカーでしたが、デッドニング後は中低音がしっかり出るようになり、車内で音楽を聴くのが楽しくなりました。
【リアドア編】ラクティス4ドアをデッドニング

フロントドアの施工で音の変化を感じたので、
「ここまでやるならリアもやってしまおう」ということで、リアドアも施工することにしました。
基本的な作業はフロントと同じですが、リアドアにはフロントとは違う注意点があります。
リアドアのデットニング作業開始

では、早速ラクティスのリアドアのデットニング作業をしていきます。
やる事はフロントと同じです。
フロントドア同様に内貼り取り外して、防水シートをはぎ取ります。

その後、防水ビニールを取り外し、ブチルゴムを除去します。
ここでもペイントうすめ液と付属ヘラを使用し、最後にパーツクリーナーで脱脂しました。
リアドアはインパクトビームの位置に注意

120系ラクティスのリアドアは、フロントドアとインパクトビームの位置が異なります。
リアではスピーカーの上側を斜めに通っているため、フロントと同じ形に制振シートを切ってしまうと干渉する可能性があります。
ここはリアドアの形を確認しながら、段ボールなどで型を作ってから制振シートを切り出すと作業しやすいです。

今回は、段ボールを使ってアウターパネル用制振シート(黒)用の型取りをして切り取りました。
こんな感じに切り取ります。
吸音シートも一緒に切り取ると作業も早いです。
まずは、段ボールなどを使って切りたい形に型取りをすると良いですよ。
リアドアの制振シートは振動を確認して貼る

リアドアも、まず鉄板をしっかり清掃・脱脂します。
その後、制振シートを貼り付けていきます。
リアドアは鉄板の面積が比較的大きく、音楽を鳴らしながら手を当ててみると振動している場所が分かります。
私の場合はリアドア前方の振動が強く感じられたため、その周辺を重点的に施工しました。
冬場の作業時はドライヤーで鉄板を温めてあげるとしっかりシートを貼りつける事が出来ます。
シートを貼る部分はしっかり清掃して脱脂しましょう。
下地処理がとにかく大事です。
今回、作業日が寒かったので脱脂した後、シートを貼る前にドライヤーで鉄板を温めてから貼り付けていきます。
大判で貼る場合はシートにエアーが入りやすいので片方から順番に空気が入らないように貼り付けていきます。
シートの端から貼り始め、しっかりと空気を抜きながら力強く圧着していきます。
アウターパネル用制振シート(黒)を外側の鉄板に張り付け、ヘラを使ってとにかく力強く圧着!
力いっぱいヘラでシートを押し付けてとにかく圧着です。
ここで手を抜くと後で、シートが剥がれたりするので、下地処理とアウターパネル用制振シートは丁寧にしっかり貼り付けましょう。
今回は大判で貼り付けたのでこの圧着作業が結構な重労働になります。
ですが、根気よく焦らずしっかりと作業していきます。

アウターパネル用制振シート(黒)が貼り終わるとこんな感じになります。
ここで一旦、車内で音楽を流しリアドアの外面に手を当てるとよくわかりますが、ドアの振動が減って重量感ある音に変化します。
ドア自体も若干重くなりドアを閉めた時などに変化を感じ取る事が出来ますよ。
リアドアにも吸音材を施工
制振シートの施工が終わったら、リアドアにも吸音材を貼ります。
スピーカー背面には凹凸加工の吸音スポンジを使用しました。
ただし、リアドアはインパクトビームがあるため、スピーカー背面全体を覆うことはできません。
干渉しない範囲でできるだけ近くまで施工しました。

後は、スピーカー周辺を中心にアウターパネル用制振シート(黒)の上に「エーモン デッドニングキット ドア基本モデル」に付属されている吸音材を貼っていきます。
リアドアのインナーパネルも施工

最後にインナーパネルの開口部を制振シートで塞ぎます。
ここでも最初に防水ビニールから取っておいた型が役立ちました。
リアドアは開口部が大きいため、シートを無駄なく使うことがポイントです。
ドアノブのケーブルなどはフロントと同じように、裏側にもシートを貼って表側のシートと挟み込むように処理しました。

後は開口部と小さな穴を埋めていきます。
シートをケチらず若干大きめに貼っていきます。
それでも、リア用に使ったシートが余るので、残しておいても仕方ないので余った分は後でまた貼り付けます。
大きな開口部には筋を入れるとシートが音の振動でパフパフしないので筋を入れておきます。
余った制振シートも無駄にしない!細部のビビリ対策

最後に音楽を流しながらドアの鉄板に手を当て、振動の大きい場所を確認します。
余った制振シートを使って、気になる部分を追加施工しました。
この作業は地味ですが、実際に音を出しながら施工すると「ここが振動している」という場所が分かります。
シートを貼って再び音を鳴らし、変化を確認する。
この繰り返しがDIYデッドニングの面白いところだと思います。
デッドニング後の音質は本当に変わった?
ここが今回の記事で一番伝えたいところです。
フロントドアだけ施工した段階でも、低音の変化を感じました。
そしてフロント・リアの4ドアすべてを施工してから音楽を聴いてみると、車内全体で音がまとまったような印象になりました。
特に感じたのは低音です。
施工前よりもベースの音が聞き取りやすくなり、低音がこもった感じが減りました。
ボーカルも聞き取りやすくなり、走行中でも音楽を楽しみやすくなりました。
もちろん、これは私が実際に施工して感じた個人的な感想です。
同じ車でもスピーカーやヘッドユニット、施工方法によって結果は変わると思います。
高速道路で特に変化を感じた
デッドニング後に特に変化を感じたのが、高速道路を走っているときです。
高速走行になるとタイヤノイズやエンジン音など、車内に入ってくる音が大きくなります。
施工後は、そのような環境でも音楽が以前より聞き取りやすく感じました。
「音楽を大きくしないと聞こえない」という場面が減ったので、長距離ドライブでも音楽を楽しみやすくなりました。
ただし、ここは注意が必要です。
今回施工したのはドアです。
そのため、車内のすべてのロードノイズが消えるわけではありません。
タイヤから伝わる音などを本格的に抑えたい場合は、ドアだけではなくフロアやタイヤハウス、ハッチ、天井など、音の侵入経路に応じた施工が必要になります。
デッドニングにかかった費用と作業時間
今回の費用は次のようになりました。
| 使用したもの | 費用 |
|---|---|
| エーモン デッドニングキット ×2 | 約9,500円 |
| スピーカー背面吸音材 ×4 | 約2,200円 |
| 作業工賃 | 0円 |
| 合計 | 約11,700円 |
作業時間はフロント・リア合わせて約8時間でした。
フロントドアだけでも約5時間かかりました。
特に時間がかかったのが、ブチルゴムの除去と下地処理です。
DIYなので工賃はかかりませんが、時間と手間はそれなりに必要です。
デッドニングDIYはこんな人におすすめ
今回実際にやってみて、デッドニングDIYは「とにかく安く音を良くしたい」という人だけではなく、自分で車を触ることが好きな人にも向いていると思いました。
スピーカーを交換したけれど、もう少し低音をしっかり出したい人。
車内で音楽を聴く時間が長い人。
走行中の音楽をもう少し聞き取りやすくしたい人。
そして、自分の車をDIYで少しずつ仕上げていくことが好きな人。
こうした人なら、デッドニングはかなり楽しめると思います。
逆に、施工時間をかけたくない人や、音響を細かく追求したい人は、専門店に相談するのも選択肢です。
デッドニングDIYで失敗しないためのポイント
今回の作業を終えて、特に重要だと感じたのは「貼ること」よりも貼る前の準備でした。
ブチルゴムや油分が残った状態で制振シートを貼っても、十分な密着が得られない可能性があります。
そのため、清掃・脱脂・乾燥を丁寧に行うことが重要です。また、フロントとリアではドアの形状やインパクトビームの位置が違います。
「フロントで作った型をそのままリアにも使う」のではなく、それぞれのドアを確認しながら施工することも大切です。
そして、シートは貼っただけで終わりではありません。
しっかり圧着すること。
これも非常に重要です。
Q&A|ラクティスのデッドニングでよくある質問
Q. デッドニングすると本当に音質は変わりますか?
私のラクティスでは、変化をはっきり感じました。
特に低音のメリハリやベースの聞き取りやすさ、ボーカルの聞きやすさに変化を感じました。ただし、効果は車種・スピーカー・施工方法などによって変わります。
Q. デッドニングするとロードノイズは完全になくなりますか?
完全になくなるわけではありません。
今回ドア4枚を施工して、私はタイヤノイズなどが若干小さくなったように感じましたが、本格的な静音化を狙うならフロアやタイヤハウスなども検討する必要があります。
Q. フロントとリア、どちらから施工すればいいですか?
音質改善が目的なら、まずフロントドアから始めるのがおすすめです。
スピーカーを交換している場合は、フロントドアだけでも施工前後の変化を確認しやすいと思います。
Q. デッドニングキットは1セットで何枚施工できますか?
今回使用したキットはドア2枚用だったため、ラクティスの4ドアを施工するために2セット使用しました。購入する際は、必ず商品の対応枚数を確認してください。
Q. ブチルゴムは全部取る必要がありますか?
制振シートを貼る場所については、できるだけきれいに処理しておいた方が作業しやすいです。ただし、施工方法や使用する材料によっては、すべてを完全除去する必要がないケースもあります。
Q. デッドニングはDIY初心者でもできますか?
基本的な工具があれば挑戦できます。
ただし、内張りやクリップを破損しないように慎重に作業することと、溶剤を使用する場合は換気や製品の注意事項を守ることが重要です。
まとめ|ラクティスのデッドニングはDIYでも音の変化を楽しめた
今回は、120系ラクティスのフロント・リアドア4枚をDIYでデッドニングしました。
実際に施工してみると、思っていた以上に時間がかかりました。
特にブチルゴムの除去や脱脂、制振シートの圧着など、地味な作業が多いです。
しかし、施工後に音楽を聴いてみると、低音のメリハリが良くなり、ボーカルやベースの音も以前より聞き取りやすくなりました。
フロントドアだけでも変化を感じましたが、リアドアまで施工することで、車内全体で音楽を楽しみやすくなったと感じています。
さらに、高速道路を走っているときも音楽が聞き取りやすくなったので、長距離ドライブが好きな私にとっては満足度の高いDIYでした。
もちろん、デッドニングは「施工すれば必ず劇的に音が良くなる」というものではありません。
それでも、スピーカー交換と組み合わせて車内の音を良くしたい人なら、試してみる価値はあると思います。
何より、自分の手でドアを施工して、少しずつ音が変化していく過程を楽しめるのがDIYデッドニングの面白さです。
ラクティスで音楽をもっと楽しみたい人には、デッドニングDIYはおすすめですよ。




