香川県に古くから伝わる「七ヶ所参り」は、第71番札所・弥谷寺から第77番札所・道隆寺までの七つの寺院を巡拝する人気の巡礼コースです。江戸時代には「一日で巡れば四国八十八ヶ所巡礼に準ずる功徳がある」と伝えられ、多くの人々に親しまれてきました。
今回ご紹介する第77番札所 道隆寺(どうりゅうじ)は、七ヶ所参りの結願寺(最後の札所)であり、「眼なおし薬師」として全国から参拝者が訪れる名刹です。
境内には歴史ある仁王門や本堂、五重塔、255体もの観音像など見どころが多く、巡礼だけでなく歴史散策を楽しみたい方にもおすすめです。
この記事では、実際に参拝した感想を交えながら、道隆寺の歴史や見どころ、御利益、御朱印、アクセス、駐車場まで詳しくご紹介します。
七ヶ所参りの最後を飾る道隆寺は、歴史・文化・信仰が息づく魅力あふれる寺院です。初めて七ヶ所参りを巡る方にも分かりやすいよう、基本情報から見どころ、アクセスまで詳しくまとめました。これから参拝を予定している方はもちろん、御朱印巡りや香川県の寺院巡りを楽しみたい方にも役立つ内容になっています。
- 七ヶ所参り最後の札所「道隆寺」の魅力が分かる
- 「眼なおし薬師」と呼ばれる理由を解説
- 境内の見どころを写真と一緒に楽しめる
- 御朱印・御利益・参拝情報を紹介
- アクセス・駐車場・所要時間も詳しく解説
- 七ヶ所参りを効率よく巡るポイントも紹介
四国霊場第77番札所「道隆寺(どうりゅうじ)」とは?
道隆寺(どうりゅうじ)は、香川県仲多度郡多度津町にある真言宗醍醐派の寺院です。和銅5年(712年)、この地の豪族であった桑多大夫(道隆)が、怪光を放つ桑の大木を矢で射たところ、誤って乳母を射殺してしまい、その供養のために桑の木で薬師如来像を彫り、お堂を建てたのが始まりとされています。
のちに弘法大師(空海)が誕生し、この寺を大きく整備しました。
古くから「目のお薬師さん」として信仰を集め、現在も眼病平癒を願う人々が全国から参拝に訪れます。
1日で巡れる「七ヶ所参り」とは?
七ヶ所参り(しちかしょまいり)とは、香川県(讃岐)にある第71番札所「弥谷寺」から第77番札所「道隆寺」までの7つの霊場を巡る巡礼のことです。
江戸時代には「1日で巡れる気軽なお遍路」として大流行しました。
弘法大師・空海の生誕地(善通寺)周辺を巡るため、すべて回ると四国八十八箇所をすべて回ったのと同じだけの功徳が得られると言われています。
道隆寺はその「最後のゴール(結願寺)」にあたります。
道隆寺(どうりゅうじ) 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 道隆寺(どうりゅうじ) |
| 札所 | 四国八十八ヶ所 第77番札所・七ヶ所参り 第7番札所 |
| 本尊 | 薬師如来 |
| ご利益 | 眼病平癒・病気平癒・身体健全・家内安全 |
| 所在地 | 香川県仲多度郡多度津町北鴨1丁目3-30 ▶ Googleマップで場所を確認 |
| 参拝時間 | 8:00~17:00(変更の場合あり) |
| 御朱印 | あり |
| 駐車場 | 無料あり |
| 所要時間 | 約30~60分 |
| 情報サイト | 道隆寺 情報サイト |
※本記事に掲載している料金・営業時間・駐車場情報などは訪問時点の内容です。最新の情報と異なる場合がありますので、お出かけの際は公式サイトや公式SNSにてご確認ください。
道隆寺(どうりゅうじ) アクセス
道隆寺は、香川県の西部に位置する多度津町にあります。車・電車ともにアクセスが非常に良く、ドライブ旅の途中に立ち寄りやすいのが大きなメリットです。
【車でのアクセス(ドライブ・レンタカー)】
- 高松方面から: 高松自動車道「坂出IC」からさぬき浜街道(県道33号線)を経由して約20分。
- 松山・高知方面から: 高松自動車道「善通寺IC」から国道11号線・県道212号線を経由して約15分。
- 駐車場情報: 山門(仁王門)のすぐ目の前に、普通車が約30台駐車できる無料の専用駐車場があります。満車になることは稀ですが、お彼岸や大型連休などは混雑することがあるため注意してください。
【電車(公共交通機関)でのアクセス】
- 最寄り駅: JR予讃線・土讃線「多度津駅(たどつえき)」
- 駅から道隆寺まで: 多度津駅から徒歩で約10〜15分(距離にして約1km)。平坦な道なので、町並みを楽しみながら歩いてアクセス可能です。タクシーを利用する場合は約3〜5分です。
道隆寺の見どころ
七ヶ所参りも最後の札所になりました。
七ヶ所まいりの最後は【第77番札所 道隆寺(どうりゅうじ)】です。
「眼なおし薬師」として知られる薬師如来をご本尊とし、病気平癒や健康祈願を願う人々の信仰を集めています。
境内には歴史ある伽藍だけでなく、本堂、五重塔は四国八十八箇所霊場の中では最も古い五重塔の一つで観音像、七福神など見どころが点在しており、ゆっくり散策しながら参拝を楽しめます。
道隆寺(どうりゅうじ)仁王門の前に駐車場があり料金は無料です。
山門(仁王門)
境内へ入ると最初に迎えてくれるのが、堂々とした仁王門です。
歴史を感じさせる重厚な佇まいは、長い年月にわたり多くの巡礼者を迎えてきたことを物語っています。
道隆寺(どうりゅうじ)の仁王門がすごい立派で迫力あります!
道隆寺の仁王門は、17世紀に建てられた重要文化財で金剛力士像が左右に安置されています。
七ヶ所参り最後の札所として、この門をくぐる瞬間は結願へ向かう特別な気持ちになります。
境内にズラリと並ぶ「250体の観音像」

道隆寺の一番の特徴とも言えるのが、境内の通路や本堂を囲むように並ぶ無数のブロンズ製の観音像です。
仁王門を通り境内に入ると、ブロンズの観音さんがずらりと並んでいます。
すごい、観音像の数に圧倒されます!
これらは全国の西国、秩父、坂東の百観音のほか、観音霊場として名高い各地の本尊、水子供養の観音像や交通安全の観音像など255体が建立されているようです。
一体一体表情や姿が異なり、その静謐な光景は圧巻の一言です。
本堂と大師堂

道隆寺の本堂は、17世紀に建てられた歴史ある本堂で、ご本尊は薬師如来像が祀られており、50年に1度だけ開帳される秘仏です。
本堂に参詣をし大師堂にも参詣をいたしました。

写真、中央に見えるのが本堂で、右手に見えるのが大師堂になります。
本堂から左奥には江戸後期の典医・京極左馬造公の墓所で、眼病にご利益があると言われています。
道隆寺が「眼なおし薬師」と呼ばれる理由
道隆寺は古くから「眼なおし薬師」として知られています。
その由来は、ご本尊の薬師如来が眼病平癒に霊験あらたかであると伝えられ、多くの人々が目の病気の回復や視力の健康を願って参拝してきたことにあります。
現在でも、眼鏡やコンタクトレンズを使用する方、目を酷使する仕事をしている方など、全国から多くの参拝者が訪れています。
本堂の前には、自分の体の悪いところと同じ部分を触ると治ると言われる「なで仏(薬師如来像)」や、くぐることで目の病気が治ると伝わる「潜り薬師」など、目の健康にまつわるスポットが点在しています。「目のお守り」や「め」と書かれた絵馬も人気です。
健康祈願とあわせて参拝する方も多く、道隆寺を代表する信仰の一つとなっています。
悲しい伝説が残る「お菊の墓」
境内の一角には、有名な怪談「播州皿屋敷」のお菊の墓(髪を納めたとされるお墓)があります。
多度津町にはお菊の親族が住んでいたという伝承があり、道隆寺にお菊の霊を弔うために建てられたとされています。
歴史・怪談ファンにとっても隠れた見どころです。
七福神は寿老人さま

本堂手前に、七福神の「寿老人」さまが祀られています。
寿老人(じゅろうじん)は、七福神の一柱で、長寿、知恵、幸福をもたらす神様として信仰されています。一般的には、長い白いひげと皺だらけの顔をした老人として描かれ、桃の杖を持ち、鹿を伴っています。寿老人が持つ桃は、中国文化において長寿の象徴であり、何百年も果実をつける桃の木に由来しています。また、鹿は日本では古くから幸運と長寿の象徴とされてきました。
お顔に、肩に、多くの方になでられてるようです。
ご利益ありそうですねw
私も顔に背中にとなでてきました!
「寿老人」御影
最後に、納経所で七ヶ所参りの最後の「寿老人」御影を購入しました
道隆寺の前にはお遍路グッズなどが充実したお土産物屋さんもありましたよ♪
気軽に一日でできる七ヶ所まいり、おススメです♪♪
Q&Aよくある質問
Q1:七ヶ所参りは道隆寺から始めても大丈夫ですか?
A1: 基本的には第71番の弥谷寺からスタートして第77番の道隆寺で終わる(結願する)のが一般的ですが、逆に道隆寺からスタートして逆回りで巡拝(逆打ち)しても全く問題ありません。ご自身の旅のルートに合わせて巡ってみてください。
Q2:道隆寺の参拝にかかる所要時間はどれくらいですか?
A2: 境内をゆっくり歩いて参拝し、御朱印(納経)をいただく時間を合わせても、約20分〜30分ほどで回ることができます。平坦な境内なので歩きやすいです。
Q3:最新の御朱印(納経)の受付時間を教えてください。
A3: 四国八十八箇所霊場会の一斉改定にともない、現在の受付時間は「午前8:00 〜 午後17:00」となっています。以前の朝7時開始からは変更されていますので、早朝からお遍路をされる方はご注意ください。
Q4:駐車場は有料ですか?大型車も停められますか?
A4: 山門前の駐車場は無料で利用できます(普通車約30台)。マイクロバスや大型バスの駐車スペースもありますが、混雑時は事前の確認をおすすめします。
Q5:眼病平癒以外にはどのようなご利益がありますか?
A5: 本尊の薬師如来は健康長寿や病気平癒全般にご利益があるとされています。また、境内には「智証大師(円珍)」の誕生の地としての歴史もあり、学業成就や知恵を授かるお寺としても信仰されています。
まとめ
第77番札所・道隆寺は、四国八十八ヶ所霊場と香川県の七ヶ所参り、両方にゆかりを持つ歴史ある寺院です。
実際に参拝して印象的だったのは、境内全体が落ち着いた雰囲気に包まれていたことです。
本堂でお参りを済ませた後、歴史ある仁王門や本堂、美しい五重塔、255体の観音像など、境内には見どころも豊富で、巡礼だけでなく歴史散策や御朱印巡りにもおすすめです。
七ヶ所参り最後の札所ということもあり、「無事に巡り終えた」という達成感があり、心穏やかな時間を過ごせました。
また、「眼なおし薬師」として全国から信仰を集める理由も、実際に参拝してみるとよく分かります。健康を願う多くの参拝者の姿が印象的で、地域の人々に長く親しまれてきた寺院であることを実感しました。
香川県ならではの巡礼文化を感じながら、ゆっくりと境内を巡ってみてくださいね。
七ヶ所まいりの各寺院についてはコチラ!
・七ヶ所まいり全体のまとめ記事「七ヶ所まいりとは?」
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